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2007.08.11 05:04|読書:な行の著者
家守綺譚 (新潮文庫)家守綺譚 (新潮文庫)
(2006/09)
梨木 香歩

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庭・池・電燈付二階屋。汽車駅・銭湯近接。四季折々、草・花・鳥・獣・仔竜・小鬼・河童・人魚・竹精・桜鬼・聖母・亡友等々々出没数多……本書は、百年まえ、天地自然の「気」たちと、文明の進歩とやらに今ひとつ棹さしかねてる新米精神労働者の「私」綿貫征四郎と、庭つき池つき電燈つき二階屋との、のびやかな交歓の記録である。(裏表紙より)



全くもって裏表紙の説明書きそのままの内容なのだが、一例を紹介するならば、死んだはずの友人が床の間の掛け軸の中からボートを漕いでひょっこり現れたかと思えば、
――サルスベリのやつが、おまえに懸想をしている。
なんて言い出すような物語だ。
なんだそりゃ、わけわからん!ってなるところだが、この物語では普通ではないことが普通の顔をしてそこかしこに散らばっている。
あんまり当たり前のように描かれるので主人公と一緒になって、そういうものなのかと妙に納得してしまった。

文明は進み科学で証明できぬものは存在しづらい世の中だ。
それでも私はこの物語のように見えないもの、有り得ないことをどこか身近に感じていたいと心の奥で望んでる気がする。
文明が進み生活はどんどん便利になっているというのに、何か大切なものは過去に置き忘れたままなんじゃないかと思ってしまったりもする。

なんだか私はこの小説を読むと、失ってきた過去のものへの憧れがそっと涌いてくるのだ。
その過去も、失ったものも、なにひとつ正しくはわからないのだけど。

物語の方は、私のそんなセンチメンタルな気分に関係なく、ゆったりゆるやかに、細々とした出会いやハプニングなどを重ね、進んでいく。
その日々の重なり方は淡々としていてクライマックスというべき一遍も、わたしの読みが浅いせいかさらりと過ぎ、終わってしまうのだが、なんともいえない余韻を残す。

終わってしまうのが勿体ない一冊。

目立った事件があるわけでもなく、本当に淡々と自然に読めてしまう分、一話一話を噛み締めて味わいたい物語だった。


2007年7月29日読了
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テーマ:オススメの本の紹介
ジャンル:本・雑誌

2007.08.07 02:53|読書:さ行の著者
フォー・ディア・ライフ (講談社文庫)フォー・ディア・ライフ (講談社文庫)
(2001/10/16)
柴田 よしき

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新宿二丁目で無認可だが最高にあったかい保育園を営む男・花咲慎一郎、通称ハナちゃん。慢性的に資金不足な園のために金になるヤバイ仕事も引き受ける探偵業も兼ねている。ガキを助け、家出娘を探すうちに巻き込まれた事件の真相は、あまりにも切なかった……


同著者の『聖なる黒夜』という作品が気になっているのですが、その作品の登場人物や舞台がこの作品と繋がっていると聞いたので、まずはこちらから入ることに。
柴田さんの小説を読むのは初めてなのですが、『聖なる~』がヤクザのハードなお話っていうイメージだったので、このお話も重かったりするのかな、と想像していましたが、主人公、保育園の園長さんですからね。
なにかしら過去に抱えてはいますが、基本お人よしな、ちょっと情けない正義の味方。
見なかった振りして放って置けばいいことに首を突っ込んだり、うまい話が目の前に転がっていても手を染めることが出来なかったり。
それでも自分の精一杯で頑張ってます。

2時間ドラマか深夜ドラマて放送してそうなストーリー。良い意味で!

この作品だけでは、登場人物同士の関係はまだ匂わす程度に感じました。過去のどろどろをもう少し読みたい!!
シリーズ続編出ているようなので楽しみにしています。

2007年7月7日読了

テーマ:読んだ本
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Author:あさみまみ
関西在住アラサー
漫画や本を読むことが好き
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